引越しをする際に必ずやることのひとつが引越し業者選びです。トラブル0で気持ち良く引越したいとできるだけ高品質な引越し業者を探す人は多いです。ただし、引越しの高品質に対する勘違いをしている人は少なくありません。
- 高品質な引越し業者は知名度のある大手業者にすれば大丈夫だ
- 格安の引越し料金だと低品質になってしまうから高値でも仕方ない
などといった先入観は引越しの高品質に対する勘違いです。
僕は2020年から引越作業員として働き、3000件以上の現場を経験してきました。そこから気付いたことは「引越し業者選び」よりも「引越作業員選び」によって品質が決まってくるということです。どんな業者を選んでも引越作業員によって品質は大きく変わります。
この記事を読むことで、高品質な引越しを実現するためにはどのような引越作業員を選べばよいのかわかります。また、引越作業員のリアルな情報を知ることで勘違いをすることが無くなります。「思っていたよりも低品質でガッカリした」なんてことがないようにぜひ記事を最後までお読みください。
高品質の3つの要素は“衛生面・技術面・接客面”

引越作業員が高品質かどうかはあらゆる要素が関係しますが、まとめると「衛生面・技術面・接客面」の3つに分類できます。なぜなら、引越作業員に対するクレームはこの3つに集約できるからです。逆にいうと、お客様が求めていることは「衛生面・技術面・接客面」に集約できます。つまり、3つの要素の中で自分がどのような引越作業員を求めているのか整理しましょう。
衛生面の品質
引越しを依頼するお客様の中には日ごろから掃除をちゃんと行っており衛生管理がしっかりしているお客様がいます。その中には家財にホコリひとつないほど完璧に掃除している“潔癖症”も少なくありません。
他にも、小さな子供がいる家庭や体調に影響を受けやすい人は衛生面に敏感です。職業がら気をつけている人や新築に引っ越す場合も衛生面は気になるポイントです。
衛生面を気にする引越依頼者のタイプ例
- 潔癖・清潔志向タイプ
- 小さな子ども・赤ちゃんがいる家庭タイプ
- アレルギー・アトピー持ちタイプ
- 医療・介護関係の職業タイプ
- 新築・リフォーム直後タイプ
さて、家に引越し作業員が入ることを考えてみましょう。荷物を運び出すため作業員が家の中に入ることは仕方ありません。しかし、家に入ってほしくない作業員が実は多くいます。身だしなみやニオイから分かってしまうほど不衛生な作業員です。逆に引越し業者のパンフレットに乗っているような作業員には安心感を持てます。家の中に入られても警戒することがないイメージを持てます。このイメージを与えてくれる作業員に引越ししてもらいたいですね。
身だしなみ・服装・清潔感・衛生管理・ニオイ対策といった衛生面の品質が高い作業員はお客様に安心感を与えます。見た目とニオイで判断できるため衛生的かどうかは一目瞭然です。
衛生面が高品質な作業員を一言でいうと?
「安心して家に入ってもらえる作業員」
衛生面の品質を比較した作業員の特徴は以下です。
| 項目 | 衛生面が高い作業員 | 衛生面が低い作業員 |
|---|---|---|
| 身だしなみ | 洗濯された制服・帽子・靴下を着用。常に清潔感がある。 | 汚れた作業着のまま現場に入り、だらしない印象。 |
| 靴下・手袋 | 新しい靴下に履き替え、手袋も汚れたら交換する。 | 靴下や手袋を一日ずっと使い回し、黒ずんでいる。 |
| 作業中の配慮 | 荷物を床に直接置かず、養生やシートを敷いて作業する。 | 床や壁を気にせず荷物を置き、汚れを残すことがある。 |
| 除菌・手洗い | 手の消毒をこまめに行い、清潔な状態を維持している。 | 手や道具の汚れを気にせず作業を続ける。 |
| 現場の印象 | 清潔感があり、依頼者に安心感を与える。 | 不快感を与え、信頼を損なう可能性がある。 |
| 仕事の姿勢 | 整理整頓・清掃まで徹底し、汚れ物は洗濯する。 | 片付けが雑で、繰り返し資材を使い回す。 |
引っ越しほどプライベートな空間で個人の家財に触れられることはないでしょう。「人の家の空間であること」「人の物に触れること」に気をつけている作業員ほど些細なこだわりを持っています。
清潔な作業員は、単に見た目が良いだけでなく、「荷物や住まいを丁寧に扱う意識」が高い傾向にあります。
衛生面の品質は、信頼できる引越作業員を見極める重要なポイントです。
技術面の品質
自分の大切にしている物を引越し業者に一時預けるということはその家財が大切であればあるほど神経質になります。引越作業員がどのような扱いをしてくれるのか不安になるでしょう。
また、引越作業員同士の声掛けやチームワークで作業時間は大きく変わります。作業中の依頼者は数時間、身動きがとりづらい状態が続きます。作業が長引いてしまうと、その日の予定が崩れてしまいます。
引越作業員の物の扱い方や作業効率、判断力は技術面の信頼につながります。
技術面を気にする引越依頼者のタイプ例
- 家具、家電にこだわりがあるタイプ
- 新築、リフォームしたばかりの家タイプ
- ロジカル・段取り重視タイプ
- 自分でDIY・引越し経験が豊富なタイプ
- 時間・コスト効率重視タイプ
引越作業員は基本的に2人以上で作業します。つまり、個人プレイではなくチームプレイです。梱包・搬出搬入・養生・スピード・チームワークといった技術面の品質が高い作業員はまるでプロスポーツ選手の試合を観戦している気分にさせてくれます。作業導線の決め方、大物家財の梱包・運搬の仕方、家財・家屋の状況に対応した応用力など見ていて気持ちいいです。スポーツと同じで心技体があります。
素早い動きなのに丁寧で美しい。無駄がない。さらに、「丁寧で速い」作業であるため、作業時間が予定時間通りに終わることもポイントです。
技術面が高品質な作業員を一言でいうと?
「思わず見とれてしまう作業員」
技術面の品質を比較した作業員の特徴は以下です。
| 項目 | 技術面が高い作業員 | 技術面が低い作業員 |
|---|---|---|
| 荷物の持ち方・運び方 | 姿勢が安定し、荷物を揺らさず安全に運ぶ。 壁や床との距離感も正確。 | 荷物をぶつけたり、バランスを崩すことが多い。 無理な持ち方で安全性が低い。 |
| 家具・家電の取り扱い | 分解・組立がスムーズで、工具の扱いも正確。 電化製品の扱いにも慣れている。 | 分解手順を把握しておらず、無理に力を入れて破損させるリスクがある。 |
| 養生・保護対応 | 床・壁・ドアの傷防止を徹底し、現場環境に合わせて柔軟に対応できる。 | 養生を簡略化したり、省略してしまうことがある。 |
| 作業の段取り・効率 | 荷物の順番・搬出経路を瞬時に判断。 チーム連携もスムーズで無駄がない。 | 動線がバラバラで、荷物が先に詰まる。 効率よりも力任せな動きが多い。 |
| トラックへの積み込み技術 | 荷崩れを防ぐ配置・固定を意識。 空間の使い方がうまく、無駄がない。 | 積み方にムラがあり、荷物のバランスが悪い。 運搬中に倒れるリスクがある。 |
| 現場対応力 | 狭い通路・急階段などの難所でも、即座に最適な方法を判断できる。 | 想定外の状況に弱く、対応が遅れることが多い。 |
技術力の高い作業員は、「荷物の扱い方」や「動きの正確さ」だけでなく、段取り・判断力・安全意識のすべてが優れています。
技術面の品質は、スムーズでストレスのない引越しを実現します。
接客面の品質
引越作業員に対する印象やイメージは「怖そう」と言われることがあります。実際、忙しさからイライラしている作業員は怖いです。しかし、“接客”を意識している作業員は優しさや爽やかさを感じることができます。
仮に力があって荷物を運ぶことができたとしても不快な印象を感じてしまっては新生活が気分悪くスタートしてしまいます。接客面で満足度は大きく変わります。
接客面を気にする引越依頼者のタイプ例
- 丁寧な対応を求めるタイプ
- 家族・子ども優先タイプ
- 初めての引越しで不安なタイプ
- 礼儀を重んじるタイプ
- コミュニケーション重視タイプ
挨拶・対応・言葉遣い・トラブル時の態度といった接客面の品質が高い作業員はコミュニケーションに不快感が全くありません。落ち着きがあり話の受け答えがちゃんと返ってきます。結果、コミュニケーションをとることが気持ち良く感じます。引越作業員には初対面で不安を抱きやすいですが、気持ちの良いコミュニケーションは安心感に包まれた引越しになります。
接客面が高品質な作業員を一言でいうと?
「コミュニケーションが気持ちいい作業員」
接客面の品質を比較した作業員の特徴は以下です。
| 項目 | 接客面が高い作業員 | 接客面が低い作業員 |
|---|---|---|
| 言葉づかい | 丁寧で敬語が自然。依頼者に安心感を与える。 | タメ口や雑な言い回しが多く、信頼感を損ねる。 |
| 挨拶・礼儀 | 作業前後の挨拶がはっきりしており、礼儀正しい。 | 挨拶をしない、または声が小さい。無愛想な印象を与える。 |
| 表情・態度 | 常に笑顔で落ち着いた態度。依頼者に安心感を与える。 | 不機嫌そう・無表情。作業に集中しすぎて冷たく見える。 |
| 説明・声かけ | 作業内容をわかりやすく説明し、節目ごとに声かけをする。 | 黙々と作業するだけで、依頼者が状況を把握できない。 |
| 気配り | 家具の扱い・靴の脱ぎ方など細部まで丁寧。 | 雑に物を扱ったり、依頼者の生活空間への配慮がない。 |
| トラブル時の対応 | 冷静に報告・謝罪・対応ができる。 | 言い訳や責任転嫁をする。態度が攻撃的になることも。 |
| 依頼者の印象 | 「感じが良くて安心できた」「またお願いしたい」と思われる。 | 「不快だった」「もう頼みたくない」と感じさせてしまう。 |
僕は引越作業員という仕事を運送業ではなくサービス業だと思っています。なぜなら、接客が必ずあるからです。
例えば、引越し業界では「幹線ドライバー」と呼ばれる長距離ドライバーの仕事があります。彼らは営業所で荷物を受け取って別の営業所に届けることが仕事です。文字通り運送業です。一方で僕たち引越作業員は直接お客さんと顔を合わせます。そこには接客があります。この接客次第でお客さんが喜んでもらえたり、気持ちが安心したりします。
つまり、満足度を左右するのはサービス業をしているかどうかです。ただ荷物を運ぶ運送業をしている作業員とサービス業の意識を持ち満足度を追求する作業員によって接客は大きく変わります。

高品質な引越作業員は「衛生面・技術面・接客面」の3要素が必ずあります。さらに、そのどれも意識が高くバランスが良いことも特徴です。一方で、引越依頼者が品質に求めることも同じ3要素です。あなたは何を求めていますか?
引越しの高品質に関する勘違い

僕は2020年から引越作業員として働き3,000件以上の現場を経験してきました。その中で引越作業員の品質がお客様の満足度に深く関係していますが、実は品質に対して勘違いをしている人が多いと思います。
- 「大手だから信頼できる」
- 「安い料金だと低品質だから高額料金になっても仕方ない」
- 「安い料金でも高品質な引越サービスは提供されて当然だ」
などといった先入観を持っている人が多いです。僕が実際に経験した現場を例に引越作業員の品質が満足度にいかに重要になるか解説します。
大手でも作業員によっては低品質である
高品質を掲げる大手の引越し業者。お金をかけて好印象な企業イメージを作っています。そのため、引越し作業に対して不安視していない人も多くいます。しかし、担当する引越作業員によっては思っていた品質よりもはるかに低品質で残念な引越しになってしまったケースがあります。
- 大手引越し業者の低品質な作業員① 汚い、臭い、触らないでほしい(>_<)
- 服装は大手業者のユニフォームを着用しているが、汚れがついていたり穴が開いていたり身だしなみが良くない作業員。また、汗の臭いやたばこの臭いがきつく、部屋中が不快な空間に…。マットレスなどの家具に触れてほしくないと思えるほど衛生面が低品質の作業員に当たってしまった。
- 大手引越し業者の低品質な作業員② ドタバタ、大丈夫か?(;”∀”)
- 引越し当日、初対面の時点から何だか焦っている作業員。養生はとらずにバタバタと動く姿に傷がつかないか終始不安がつづく。スタッフ間の連携がうまくとれていないのか当初聞いていた終わり時間になっても終わる気配はない。結局、壁に傷がつき、家財は雑に扱われ、時間は予定+2時間かかってしまった。
- 大手引越し業者の低品質な作業員③ なんなのその態度⁉( ゚Д゚)
- 作業開始時点から不愛想で不機嫌な感じの作業員。引越し作業をちゃんとやってくれればいいかと見守っていたが、手続き中の会話やこちらの質問に対する返答がいちいち耳につく。だんだんこちらもイライラしてくるほど接客がひどい。「もう我慢の限界!」と、業者の本社にクレーム電話。とても不愉快な気分になってしまった。
この3つのケースはどれも大手の引越し業者で実際にあったことです。つまり、大手だから安心とは言い切れません。引越作業員が低品質だと作業中は不安だし作業後は怒り・悲しみの感情をもちます。とても残念な引越しです。
引越し料金と作業員の品質は比例しない
「安かろう悪かろう」という言葉があるように、料金が安ければ質も悪くなると思われがちです。確かに、格安ワイヤレスイヤホンは接続が不安定で音がこもるトラブルに悩まされます。格安宿は掃除が行き届いていなかったり騒音に悩まされます。
しかし、引越し業者は一概に引越し料金が安いから作業品質も悪いだろうと不安視する必要はありません。なぜなら、引越作業員は料金を見て品質を変えていないからです。
- 作業員:「数十万円もするから高品質を意識しよう」
- 作業員:「思ったより安い金額だから手を抜いてもいいや」
といった引越し料金によって作業品質を変えている作業員を僕は見たことがありません。つまり、引越し作業員の品質は実力がそのまま表れ、その実力は一定であるということです。
引越し料金が高くても低品質な作業員はいます。
引越し料金が安くても高品質な作業員はいます。
もしも、引越し料金が安いと品質が悪くなるから金額は気にせず引っ越すしかないなと思っている人は料金と品質は比例しないということを覚えておきましょう。

「大手だから高品質で安心。引越し料金が安いと品質は悪い。」といった思い込みはとても多い勘違いです。業者の規模でも金額でもなく引越作業員で引越品質は決まります。
【まとめ】高品質な引越しは作業員しだい

今回の記事では高品質な引越作業員について解説してきました。
お客様に高品質な引越し作業ができる作業員には3つの要素が必ずあります。
- 衛生面の品質
- 技術面の品質
- 接客面の品質
そして、引っ越しを品質重視で考えているお客様が求めていることはこの3つでもあります。
- 衛生面を気にする引越依頼者のタイプ例
- 潔癖・清潔志向タイプ
小さな子ども・赤ちゃんがいる家庭タイプ
アレルギー・アトピー持ちタイプ
医療・介護関係の職業タイプ
新築・リフォーム直後タイプ
- 技術面を気にする引越依頼者のタイプ例
- 家具、家電にこだわりがあるタイプ
新築、リフォームしたばかりの家タイプ
ロジカル・段取り重視タイプ
自分でDIY・引越し経験が豊富なタイプ
時間・コスト効率重視タイプ
- 接客面を気にする引越依頼者のタイプ例
- 丁寧な対応を求めるタイプ
家族・子ども優先タイプ
初めての引越しで不安なタイプ
礼儀を重んじるタイプ
コミュニケーション重視タイプ
品質重視で引越しをする際、どのようなことを求めているのか整理しておくと引越し業者選びをする上で便利です。もしも、自分がどのような品質を求めているのかよくわからない人は、以下の3つから「どの作業員にやってほしいか」イメージしてみましょう。
3つの要素がある引越作業員を一言でいうと?
- 衛生面
- 「安心して家に入ってもらえる作業員」
- 技術面
- 「思わず見とれてしまう作業員」
- 接客面
- 「コミュニケーションが気持ちいい作業員」
初めて引越しをする人は引越し作業がどのようなものかイメージしづらいと思います。そのため、作業員を選ぶことをせずに引越ししている人が多いです。
一方で何回も引越しを経験している人は作業員に対してトラウマを抱いている人も少なくないです。そのため、作業員を選ぶことをした引越し業者選びをやっています。
その引越し業者選びの際によく耳にする勘違いが2つあるので知っておいてください。
- 勘違い① 大手だから安心だろう
- 大手の引越し業者だからといって高品質な作業が提供されるとは限りません。なぜなら、大手の引越し業者でも低品質な作業員が実際いるからです。大手だからこそ引越作業員はたくさんいます。当然、その作業員の中には高品質な作業ができる人とできない人に分かれます。そのできない作業員が担当になってしまったら?大手を選んだのに低品質な引越しになるのです。
- 勘違い② 安かろう悪かろう
- 引越し料金は安くても数万円。高いと100万円以上します。そのため、できるだけ安い業者を探したい人も多いです。しかし、「引越し料金が安いと作業の品質は悪くなるのでは?」と不安になる人がいます。逆に、「高品質な引越しをしたいから高値でも仕方ないかな?」と妥協している人もいます。
実際のところ、引越し料金が安くても高品質な引越しの実現は可能です!なぜなら、引越作業員は引越し料金で品質を変えていないからです。つまり、高品質な引越作業員を選んでいれば引越し料金が安くても満足度100%の引っ越しができます。
そもそも、引越しを自分の力でできるならやりたいと思う人は多いのではないでしょうか?なかなかそうはいかないから引越し業者を探します。そして、品質に関する先入観で引越し業者を決めてしまう人が多いです。
僕は引越し業者よりも引越作業員を探すべきだと考えています。「業者選び」よりも「作業員選び」が超重要。
引越しをするうえで品質を重視するけど料金も妥協したくない。そんなあなたのお力になれるようにこのブログでリアルな引越作業員の情報を発信していきます。
最後まで記事をお読みいただきありがとうございました。