引越しの衛生面クレーム|現役作業員が語る“本当に起きているトラブル”と対策

引越しの衛生面クレーム|現役作業員が語る“本当に起きているトラブル”と対策

引越しを依頼するとき、「作業員の清潔さ」「資材の衛生状態」が気になりませんか?
潔癖気味の方だけでなく、小さなお子さんがいる家庭やアレルギー体質の方、
そして過去に“汚い作業員”に当たって嫌な思いをした経験のある方など、
多くの利用者が衛生面に不安を抱えています

実際、どれだけ「高品質」を掲げている業者でも、
身だしなみが整っていない作業員や、汚れた資材を平気で使うスタッフが存在するのは事実です。
不潔な身だしなみや黒ずんだ養生マットを目にすると、
「この人たちに部屋を任せて大丈夫…?」と不安になるのは当然です。
そのまま引越しが終われば、満足どころかクレームを言いたくなるでしょう。

僕は2020年から大手・地域密着型あわせて3社で引越し作業に従事し、
これまで 3,000件以上の現場 に入りました。
その中で、会社内で共有される“衛生面のクレーム”や、
実際に現場で見聞きしたトラブルを数多く経験してきました。

この記事を読み、事前に衛生トラブルを知っておくことで、
あなたの引越しはもっと清潔で気持ちのいいものになります。

清潔な業者を選ぶ判断軸として、ぜひ参考にしてください。

衛生面のクレームは大きく3つに分かれる

3つのクレーム

引越しの現場では、毎月さまざまなクレームが寄せられます。
その中でも特に多いのが 「衛生面に関するトラブル」 です。

衛生トラブルは大きく次の3つに分類されます。

  1. 😣 見た目の不潔さ(資材・身だしなみ)
  2. 🤢 ニオイの問題(汗・タバコ・香水)
  3. 😵‍💫 作業姿勢・不手際による汚れ
Q部長
Q部長

一言でまとめると、根本原因は「引越し作業員の衛生意識の低さ」にあります。

① 見た目に関するクレーム

驚く男性

💥 資材が汚い・黒ずんでいる

📌 よくある事例

  • 養生資材の黒ずみが壁についてしまった
  • 外で敷いた資材を室内に持ち込む
  • 汚れた毛布で家具を梱包して傷がつく

なぜ起きるのか

引越し資材は基本的に「使い回し」。
さらに作業員によっては 屋外・室内用の区別が徹底できていない 場合があります。

⚠️ 起きるリスク

  • 壁や床が汚れる
  • 家具に小石・ホコリがつき傷が入る
  • ニオイの移り

💥 身だしなみが不潔・統一されていない

📌 よくある事例

  • 袖口が黒ずんでいる
  • ズボンが破れている
  • 靴下の色がバラバラ
  • 帽子をかぶらず不衛生に見える

なぜ起きるのか

制服規定が曖昧な会社、または現場管理が甘い会社だと身だしなみが崩れがちです。

⚠️ 起きるリスク

  • 不衛生な印象で不快
  • 管理が行き届いていない=作業品質も不安に感じる
Q部長
Q部長

どれだけ上手でも、汚れてたら即マイナス。
清潔さは最強の信用です
引越しは技術より先に“清潔感”で評価が決まります。

② ニオイに関するクレーム

臭いをかぐ男性

💥 汗臭い(特に夏場に多い)

📌 よくある事例

  • 入室した瞬間に汗のにおいが充満する
  • 作業後、部屋が汗臭くなった

なぜ起きるのか

夏場の引越しは汗をかくのは避けられませんが、
着替え・制汗ケアが不十分な作業員 がいるとニオイトラブルになります。

⚠️ 起きるリスク

  • 部屋中が臭くなる
  • 家具・衣類に汗のニオイが移ることも

利用者ができる対策

  • 📍 作業前に「汗対策をお願いしたい」と営業担当へ伝える
  • 📍 エアコンの使用を許可して作業環境を整える(ニオイ軽減にも有効)
  • 📍 夏場の引越しを避ける

💥 タバコ臭い(禁煙ルールを守らない作業員)

📌 よくある事例

  • 休憩中に敷地内で隠れて喫煙
  • トラック内でタバコを吸うスタッフ
  • 荷物にタバコ臭が移る

なぜ起きるのか

多くの会社では「敷地内禁煙」が当たり前ですが、
一部の作業員がルールを破りトラブルに繋がります。

⚠️ 起きるリスク

  • タバコ臭が荷物に移る
  • 部屋に臭いがこもる
  • 喫煙者の手で触られるとニオイ残りが発生

利用者ができる対策

  • 📍 見積もり時に「喫煙者は家の敷地内NG」と明確に伝える
  • 📍 評判のよい大手を選ぶと喫煙管理が比較的厳しい

💥 香水のつけすぎ

📌 よくある事例

  • 強い香水の匂いが部屋中に広がる
  • お客様が気分を悪くされる

なぜ起きるのか

作業員本人には“良い香り”でも、住んでいる人からすれば“異臭”になる場合があります。

⚠️ 起きるリスク

  • 匂いが残る
  • 頭痛やアレルギー反応

利用者ができる対策

  • 📍 予約時に「香水NG」と伝える
  • 📍 香水使用を禁止している会社を選ぶ
Q部長
Q部長

自分のニオイほど気づきにくいものはありません。
だからこそ、できる作業員は日頃からケアを欠かしません。

③ 作業姿勢・不手際のクレーム

ため息をつく男性

💥 汚れた軍手で衣類・マットレスを触られた

📌 よくある事例

  • 軍手の汚れがマットレスや布製ソファにつく
  • タイヤを触った手で布物を触る

なぜ起きるのか

軍手は外作業で必ず汚れます。
しかし “用途分け” をしない作業員 がいるとトラブルになります。

⚠️ 起きるリスク

  • 洗えない素材に汚れがつく
  • 布製品に黒ずみが残る

利用者ができる対策

  • 📍 見積もり段階で「布物は素手か新品軍手で」と依頼可能
  • 📍 口コミで“軍手問題”が出ていないか確認
  • 📍 衣類は自分で扱う

💥 外した軍手や道具をベッドの上に置かれる

📌 よくある事例

  • マットレス上に軍手を置かれる
  • 家具の上に資材を置かれる

なぜ起きるのか

雑な作業員ほど、道具の置き場所に配慮がありません。

⚠️ 起きるリスク

  • 衛生的に不快
  • ニオイや汚れの移り

利用者ができる対策

  • 📍 当日最初に「ベッドや布物は直置きしないでください」と伝える
  • 📍 事前の営業段階で共有しておくと安心度が高い

💥 汗が家財やダンボールに落ちる

📌 よくある事例

  • ダンボールに汗染み
  • 家具に汗が垂れる

なぜ起きるのか

汗対策(タオル・ヘッドバンド)が不十分。

⚠️ 起きるリスク

  • 衛生的に不快
  • しみが残る可能性

利用者ができる対策

  • 📍 夏場は「汗対策をした作業員希望」と依頼可能
  • 📍 作業効率を上げるためにも部屋の換気・冷房は必須
  • 📍 夏場の引越しを避ける
Q部長
Q部長

すべてを作業員任せにせず、一緒に作業することは衛生面のリスクを減らせるうえ、作業員にとっても非常に助かります。

清潔な業者を見抜くチェックリスト(プロ推奨)

質問をする男性

以下に当てはまる業者は“衛生管理のレベルが高い”といえます。

  • ✅ 制服・靴・帽子の統一がある
  • ✅ トラック内が整理整頓されている
  • ✅ 喫煙ルールが明確で、敷地内禁煙を徹底
  • ✅ 作業前に靴下の交換を行う
  • ✅ “布物は素手 or 新品軍手”の説明がある
  • ✅ 見積もり担当者が清潔で礼儀正しい

1つでも欠けている会社より、複数当てはまる会社を選ぶと安心です。

Q部長
Q部長

規模の大小に関わらず、引越し業者の衛生意識には大きな差があります。業者選びを妥協せず、衛生的な引越しを実現しましょう。

まとめ|衛生トラブルを避けて“気持ちの良い引越し”を実現するために

気持ちの良い男性

この記事では、実際の現場で僕が見聞きした
引越しの衛生面に関するクレームとその背景 を紹介しました。

衛生トラブルは大きく次の3つに分類できます。

  • 😣 見た目に関するクレーム
  • 🤢 ニオイに関するクレーム
  • 😵‍💫 作業姿勢・不手際のクレーム

これらは業者の教育体制や作業員の衛生意識、
さらに季節や作業環境によって大きく差が出ます。

本来、

  • 📌 汚れた資材を使わない
  • 📌 汗・タバコ・香水のケアを徹底する
  • 📌 軍手や資材を用途ごとに使い分ける
      といった基本的なことは“できる業者”なら当たり前に実施しています

しかし、教育不足の会社や意識の低い作業員に当たってしまうと、
どうしても不衛生さによるストレスやトラブルが起きやすくなります。

衛生トラブルを避けるための3つの対策

  • ✅ 「衛生意識の高い作業員を希望する」と事前に伝える
  • ✅ できるだけ自分でできることをやっておく
  • ✅ 可能であれば、汗の多い夏場を避けた引越し時期を選ぶ

特に重要なのは「見積もり段階でしっかり要望を伝えること」
たった一言伝えておくだけで、多くの衛生トラブルは未然に防ぐことができます。

引越しのクレームは、後から伝えても状況が元に戻ることはありません。
だからこそ、“起こさない工夫” が何より大切です。

清潔な引越し業者と衛生意識の高い作業員を選んで、
トラブルゼロ・満足度100%の気持ちのよい引越しを実現しましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。