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「汚れた資材を使われたら嫌だな…」
「汗やタバコのニオイが気になる…」
「ベッドや家具を汚されたくない…」
引越しでは、このような衛生面の不安を感じる方も少なくありません。
実際の引越し現場では、汚れた資材や軍手、作業員のニオイ、汗による家財の汚れなど、さまざまな衛生トラブルが起こります。
私は2020年から6年間、大手・地域密着型を含む3社で3,500件以上の引越し現場を経験してきました。その中で、衛生面に関するトラブルやお客様からの指摘を数多く見聞きしてきました。
この記事では、実際の現場経験をもとに、引越しで起こりやすい衛生トラブル7選と、その原因・対策を紹介します。
事前に「どんなトラブルが起こりやすいのか」を知っておくだけでも、衛生面の失敗は防ぎやすくなります。
清潔で気持ちのよい引越しをしたい方は、ぜひ参考にしてください。
引越しで起こりやすい衛生トラブルは3種類

引越しの衛生トラブルは、大きく次の3種類に分けられます。
| 種類 | 主なトラブル |
|---|---|
| 見た目・清潔感 | 汚れた資材、不衛生な身だしなみ |
| ニオイ | 汗、タバコ、香水 |
| 作業中の汚れ | 軍手、道具、汗による家財の汚れ |
引越しでは、作業員が家の中に入り、家具・家電・衣類など多くの家財に触れます。
そのため、ちょっとした衛生面への配慮不足でも、不快感やクレームにつながることがあります。
特に注意したいのが、会社が同じでも担当する作業員によって衛生意識に差が出ることです。
衛生トラブルを防ぐためにも、まずは実際にどのようなことが起きているのか知っておきましょう。

引越しの衛生トラブルは、特別なケースではありません。現場経験上、ほんの少しの配慮不足が大きな不満につながることがあります。
実際にある引越しの衛生トラブル7選

ここからは、私が実際の引越し現場で見聞きしてきた衛生トラブルを7つ紹介します。
① 汚れた資材で家財や部屋が汚れる
引越しでは、家財や家屋を傷から守るためにさまざまな資材を使用します。
しかし、その資材自体が汚れていると、家財を守るはずの資材がトラブルの原因になることがあります。
実際にあるケース
- 黒ずんだ養生資材を室内で使用する
- 屋外で使用した資材を室内へ持ち込む
- 汚れた毛布やキルティングで家具を梱包する
- 資材についたホコリや砂が床・壁・家具につく
引越し資材には、ダンボールやテープのような消耗資材だけでなく、毛布・キルティング・養生資材・ハンガーボックスなど、繰り返し使用される資材があります。
そのため、資材の管理状態や作業員の扱い方によって清潔さに差が出ます。
特に、屋外で使用した資材をそのまま室内へ持ち込んだり、砂や小石がついた資材を床に敷いたりすると、汚れだけでなく傷につながることもあります。
対策
見積もり時に、
「衛生面が気になるので、できるだけキレイな資材でお願いできますか?」
と伝えておくのがおすすめです。
▼ 資材の衛生状態が気になる方は、使い回される資材と新品で使用される資材の違いも知っておきましょう。
② 作業員の身だしなみが不衛生
引越し作業員の身だしなみも、衛生面の満足度を大きく左右します。
実際にあるケース
- 制服やズボンがひどく汚れている
- 靴下が汚れている
- 汚れた軍手を使い続けている
- 汗で濡れた制服のまま室内作業を続ける
引越しは体を動かす仕事なので、作業中に制服や軍手が汚れること自体は避けられません。
大切なのは、汚れた後に交換するなどの配慮ができるかどうかです。
例えば、タイヤや植木鉢などを触った軍手で、そのまま布製ソファやマットレスを触れば、汚れが付着する可能性があります。
また、新居へ入る際に靴下を交換するなど、細かな衛生対策ができる作業員もいます。
対策
見積もり時に、
「衛生面を気にしているので、清潔感のある作業員を希望しています」
と伝えておきましょう。
担当者を完全に指定できるとは限りませんが、希望を事前に共有しておくことはできます。

引越しでは技術だけでなく、清潔感も大切です。特に新居へ入るときの靴下や、布製品を触るときの軍手には作業員の衛生意識が表れます。
③ 汗のニオイが部屋に広がる
夏場の引越しで起こりやすいのが、汗によるニオイトラブルです。
実際にあるケース
- 作業員が入室すると汗のニオイがする
- 汗で濡れた制服のまま作業を続ける
- 作業後も室内にニオイが残る
真夏の引越しでは、作業員が汗をかくこと自体は避けられません。
問題になるのは、着替え・タオル・汗拭きなどの対策が十分に行われていない場合です。
1日に複数件の引越しを担当する日には、前の現場で大量に汗をかいた状態で次の現場へ向かうこともあります。
だからこそ、着替えやタオルを準備しているかなど、作業員自身の衛生意識が重要になります。
対策
汗やニオイが特に気になる場合は、見積もり時に衛生面への希望を伝えておきましょう。
また、可能であれば作業中にエアコンを使用できる状態にしておくと、依頼者だけでなく作業員にとっても作業しやすい環境になります。
▼ 衛生面を重視するなら、真夏の繁忙する時期を避けて引越すのも選択肢です。
④ タバコのニオイが気になる
作業員の喫煙によるニオイを不快に感じる方もいます。
実際にあるケース
- 休憩後の作業員からタバコのニオイがする
- 喫煙後すぐに室内へ戻ってくる
- タバコのニオイがついた状態で家財を扱う
喫煙そのものよりも、依頼者への配慮が不足していることがトラブルにつながります。
特にタバコのニオイが苦手な方にとっては、作業員本人が気にならない程度のニオイでも大きなストレスになることがあります。
対策
タバコのニオイが気になる場合は、
「タバコのニオイが苦手なので、できるだけ配慮していただきたいです」
と見積もり時に伝えておきましょう。
敷地内での喫煙を避けてほしい場合も、事前に伝えておくと安心です。
⑤ 香水のニオイが強すぎる
汗やタバコだけでなく、香水などの強い香りも衛生面の不満につながることがあります。
実際にあるケース
- 作業員の香水が室内に広がる
- 強い香りが作業後も残る
- ニオイが気になって作業に集中できない
香りの感じ方には個人差があります。
本人にとっては良い香りでも、依頼者にとっては不快に感じる可能性があります。
引越し作業では長時間同じ空間で過ごすこともあるため、強い香りは避けた方が無難です。
対策
香水や強い香りが苦手な場合も、見積もり時に伝えて問題ありません。
「香水などの強いニオイが苦手です」
とシンプルに伝えておけば、営業担当から当日の作業員へ共有してもらえる可能性があります。

ニオイは自分では気づきにくいものです。だからこそ、汗・タバコ・香水などへの配慮も清潔な作業員に必要なポイントです。
⑥ 汚れた軍手や道具で家財を触る
私が衛生面で特に注意したいと考えているのが、軍手や作業道具の扱い方です。
実際にあるケース
- タイヤを触った軍手でマットレスを持つ
- 汚れた軍手で衣類や布製ソファを触る
- 外した軍手をベッドや家具の上に置く
- 作業道具を家財の上に直接置く
軍手は作業員の手を守るために欠かせませんが、非常に汚れやすい道具でもあります。
特に、
タイヤ
↓
植木鉢
↓
ダンボール
↓
家具
↓
マットレス
というように、同じ軍手のまま次々と家財を扱えば、汚れを別の家財へ移してしまう可能性があります。
衛生意識の高い作業員は、布製品を触るときに軍手を外したり、汚れた軍手を交換したりするなど、家財に合わせて使い分けます。
対策
布製品を特に大切にしたい場合は、
「マットレスや布製品は、できるだけキレイな軍手か素手でお願いします」
と伝えておくと安心です。
また、ハンガーボックスへ衣類を移す作業など、自分で対応できる部分だけ依頼者自身が行う方法もあります。
ただし、家具やダンボールの運搬まで手伝う必要はありません。
⑦ 汗が家財やダンボールに落ちる
ニオイだけでなく、汗そのものが家財に付着するケースもあります。
実際にあるケース
- ダンボールに汗が落ちる
- 家具の上に汗が垂れる
- マットレスや布製品に汗がつく
特に夏場は、大型家具や家電を運ぶだけで大量の汗をかきます。
汗を完全に防ぐことは難しいですが、タオルを携帯してこまめに拭く、着替えを準備するなどの対策はできます。
作業員が汗をかくこと自体ではなく、家財を汚さないための配慮ができているかが重要です。
対策
夏場に引越す場合は、
「衛生面が気になるので、汗が家財につかないよう配慮をお願いします」
と事前に伝えておくのがおすすめです。
当日も気になることがあれば、我慢せず作業リーダーへ伝えましょう。
衛生面が気になる方は、最初から1社に決めず、複数の引越し業者を比較するのがおすすめです。
見積もり時に「清潔な作業員を希望したい」「キレイな資材を使ってほしい」と相談し、対応を比較してみましょう。
衛生トラブルを防ぐためにできる3つの対策

ここまで紹介した衛生トラブルを完全にゼロにすることは難しいですが、事前準備によってリスクを減らすことはできます。
特に実践してほしいのが、次の3つです。
① 見積もり時に衛生面の希望を伝える
最も重要なのが、引越し当日ではなく見積もりの段階で伝えておくことです。
例えば、
「念のため…衛生面に気を使っているので、できればキレイな資材でお願いできますか?」
と伝えてみましょう。
「潔癖と思われたくない」と遠慮する必要はありません。
営業担当へ事前に伝えておけば、当日の作業員にも希望を共有してもらいやすくなります。
特に、
- 清潔な作業員を希望する
- キレイな資材を希望する
- タバコや香水のニオイが苦手
- 布製品を汚されたくない
といった希望がある場合は、契約前に相談しておくのがおすすめです。
② 清潔な資材・作業員を希望する
「どの引越し業者を選ぶか」だけでなく、どのような作業を希望しているのかを伝えることも大切です。
同じ引越し業者でも、担当する作業員や使用する資材によって衛生面の印象は変わります。
そのため、
「衛生面に配慮できる作業員を希望しています」
「可能な範囲で清潔な資材をお願いします」
など、具体的に伝えましょう。
必ず希望どおりになるとは限りませんが、何も伝えないよりも営業担当や作業員が配慮しやすくなります。
③ 当日は確認役として立ち会う
引越し当日は、すべてを作業員任せにするのではなく、必要な場面で確認できる位置にいることも大切です。
ただし、依頼者自身が家具やダンボールを運ぶ必要はありません。
意識したいのは、作業を手伝うことではなく「確認役」として立ち会うことです。
例えば、
- 汚れた軍手で布製品を触っていないか
- 清潔な資材が使われているか
- 家財の上に道具を置いていないか
- 新居で靴下を交換しているか
など、衛生面で気になるポイントを確認します。
気になることがあれば、その場で作業リーダーへ伝えましょう。
作業がすべて終わってからクレームを入れるより、作業中に伝えた方がその場で改善できる可能性があります。

お客様が作業員のように動く必要はありません。必要な場面で判断・確認できる「確認役」として立ち会うだけでも、トラブルは防ぎやすくなります。
まとめ|衛生トラブルは事前のひと言で防ぎやすくなる

引越しでは、資材・作業員の清潔感・ニオイ・作業中の配慮不足などが原因で衛生トラブルが起こることがあります。
今回紹介した主なトラブルは次の7つです。
- 汚れた資材で家財や部屋が汚れる
- 作業員の身だしなみが不衛生
- 汗のニオイが部屋に広がる
- タバコのニオイが気になる
- 香水のニオイが強すぎる
- 汚れた軍手や道具で家財を触る
- 汗が家財やダンボールに落ちる
こうしたトラブルを防ぐために大切なのは、問題が起きてから伝えるのではなく、見積もりの段階で衛生面への希望を伝えておくことです。
「清潔な作業員を希望しています」
「できるだけキレイな資材を使ってください」
と事前に伝えておくだけでも、営業担当者や当日の作業員に希望を共有しやすくなります。
また、引越し当日は作業を手伝うのではなく、気になるポイントを確認できる位置で立ち会いましょう。
衛生面が気になる方ほど、料金だけで引越し業者を決めず、複数社を比較しながら自分の希望を相談できる業者を探すことをおすすめします。
清潔で気持ちのよい引越しにするためにも、まずは見積もりの段階から衛生面について相談してみてください。